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「つねに誠実であり続ける」
高崎のホームドクター

高崎タワークリニック
院長

齋藤 勇祐

2009年、富山大学医学部医学科卒業後、初期研修医として東京女子医科大学東医療センターにて勤務。2011年同眼科入局。2015年眼科専門医取得。2018年赤穂中央病院入職。2020年4月に高崎タワークリニック眼科・泌尿器科開院。

https://takasaki-tower.clinic/

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「つねに誠実であり続ける」高崎のホームドクター

高崎タワークリニック 院長 

齋藤 勇祐

2009年、富山大学医学部医学科卒業後、初期研修医として東京女子医科大学東医療センターにて勤務。2011年同眼科入局。2015年眼科専門医取得。2018年赤穂中央病院入職。2020年4月に高崎タワークリニック眼科・泌尿器科開院。

https://takasaki-tower.clinic/

クリニック一丸で乗り越えてきた緊急事態宣言

 幼少時から飛蚊症など目のトラブルが多かったこともあり、眼について深く興味を抱きはじめて、眼科医を目指すようになりました。東京の大学病院での内科勤務からスタートし、さまざまな現場で研鑽を積んできたなかで感じたことは、予防医療の重要性です。健康は病気になってからではなく、未然に防ぐことが肝心だと実感しました。そこで、私自身が直接地域に根ざし、身近なところで信頼できる医療を提供したいという強い思いが芽生えたのです。

 大学病院で診療を行うなかで生まれ育った土地が恋しくなり、地元に恩返しができるよう地域医療の道に進もうと考えていたところ、高崎の地に縁があって、開院を目指す運びとなりました。

 2020年、コロナ感染症緊急事態宣言時に当院を開業いたしました。開院直後の4月、5月には患者様がゼロという日も多々ありました。その時期をスタッフ一丸で乗り越えたからこそ、いま来院いただいている患者様のために何ができるのかを、より真摯に、深く考えることができるようになったと思います。そしてあの頃に大きな苦労をかけた副院長である妻には、感謝してもしきれません。

医療とテクノロジーの融合、こだわり抜く診療スタイル

 今、特に注力しているのが、テクノロジーを活用した「スマート医療」です。電子カルテの活用によって、診療のスピードと正確さを向上させるとともに、患者さんとのコミュニケーションも深めることができます。さらに、私たちは患者さんの生活を支える「予防医療」にも力を入れています。クリニックでの診療だけでなく、日常生活の中で健康を維持できるように、スマートデバイスを用いた健康管理の提案を行っています。これにより、患者さんが自分の健康状態を把握しやすくなり、病気の早期発見や予防につながるのです。

 そして当院では眼科専門医・常勤視能訓練士が2名体制で診療に当たっております。新生児や高齢者の方といった本来対応が難しい方の診察も可能です。他院で受診を諦めた方でも対応できることがありますので、しばしば「診察を受けられて本当によかった」とお話をいただくこともございます。そのときこそ「ああ、開院して、続けて良かった」と心から思いますね。特に群馬県のように車社会が発展している地域では、短時間で効率的な診療が求められています。私たちのクリニックでは「待ち時間の短縮」を徹底しています。たとえば電子カルテの導入などによって、患者さんは時間に縛られずに高品質な医療を受けられる環境を整えました。また24時間WEB予約やキャッシュレス決済にも対応したりと、最新のデジタル技術を活用し、診療の効率化を図っています。

 これに加え、女性の方でも気軽に来院いただけることを目指しています。たとえば泌尿器科は女性医師が担当いたしますが、群馬県内で女性医師の診療をお約束している泌尿器科医院は当院が唯一となります。担当する医師は泌尿器科専門医資格ならびに泌尿器科指導医を取得しております。

 私たちのクリニックでは、病気を治すだけでなく、患者さんにとって居心地の良い環境を提供し、全体的な健康管理をサポートすることを目指しています。

地域医療の未来、そして私の目指す先

 眼科のライフワークは、早期の失明につながる緑内障や加齢黄斑変性の早期発見であると思っております。また泌尿器科は、受診の心理的な障壁を可能な限り低くして、早期の受診につなげることです。

 私たちの最終目標は、群馬県全体の医療インフラをさらに強化し、住民の健康を守ることです。地域に根ざした医療は、一つのクリニックだけでは完結しません。地域全体の医療機関や行政との連携を通じて、より多くの方々に安心と信頼を提供することが重要です。私たちは、地域の住民とともに成長し続けるクリニックでありたいと考えています。

 そのため、定期的に地域住民向けの健康セミナーを開催し、予防医療の普及を図っていく予定です。医師としての私の使命は、患者さんが病気になる前に適切な対策を取れるようにすることだと考えています。これは「未来への投資」であり、今後も地域医療の発展に貢献し続けていきたいと思います。

 最後に、私のクリニックでの診療は、これまでの経験と学びを最大限に生かしたものであり、日々進化を続けています。群馬という地域において、住民の健康を支える存在であり続けることが、私の目標です。どんな些細なことでも相談できる「ホームドクター」として、これからも患者さん一人ひとりに寄り添い、質の高い医療を提供していきます。