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高崎の皆様が安心して通える
クリニックを目指して

医療法人慈風会
理事長

乾 恵輔

群馬県高崎市出身。2006年日本医科大学卒業後、附属病院にて初期臨床研修を修了。2008年に日本医科大学付属病院第一内科(現循環器内科)入局。神栖済生会病院内科、博慈会記念総合病院循環器科、国立病院機構静岡医療センター循環器内科への出向を経て、2013年より日本医科大学付属病院循環器内科助教。博慈会記念総合病院での小児科研修の後、2018年に乾小児科内科医院副院長に就任、2023年乾小児科内科医院院長に就任し現在に至る。

https://www.inui-iin.com

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高崎の皆様が安心して通えるクリニックを目指して

医療法人慈風会 理事長社長

乾 恵輔

群馬県高崎市出身。2006年日本医科大学卒業後、附属病院にて初期臨床研修を修了。2008年に日本医科大学付属病院第一内科(現循環器内科)入局。神栖済生会病院内科、博慈会記念総合病院循環器科、国立病院機構静岡医療センター循環器内科への出向を経て、2013年より日本医科大学付属病院循環器内科助教。博慈会記念総合病院での小児科研修の後、2018年に乾小児科内科医院副院長に就任、2023年乾小児科内科医院院長に就任し現在に至る。

https://www.inui-iin.com

明治から続く医療の伝統

 当院は「お子様から親御さん、高齢の方まで家族で通える、相談できるクリニック」をモットーに、高崎駅西口から徒歩9分の立地で内科、小児科、糖尿病内科、循環器内科、アレルギー科の診療を行っています。また、来院が難しい患者様には訪問診療も実施し、地域全体に安心の医療を提供できるよう努めています。

 私の家系は医療一家です。お札の顔となっている渋沢栄一が活躍していた時代に、曽祖父がこの高崎の地で尊生堂医院を開業したのが、当院の始まりです。曽祖父から祖父、内科医である両親へと継承され、そして私が院長となり現在の乾小児科内科医院となりました。こうした家族の姿を間近で見ながら育ったことが、私が医師を志すきっかけになったのは間違いありません。

 高校時代には「親の敷いたレールにそのまま乗るのか」という葛藤もあり、少しだけロボット工学の道を考えたこともあります。両親も私に「進路は自由に決めていい」と言ってくれていました。しかし、進路を決める際に自分が歩いてきた人生を振り返って、最終的には地域に根ざした医療の道を選びました。お世話になった方々に、自分にできることで地域に貢献したいと思うようになったのです。

 医師になってからは、循環器内科を専門とし、都内の大学病院で研鑽を積みました。2年間の研修医生活を経て、少しずつ主治医として患者様の担当を任され、夜遅くまで病棟で専門書を読み込みながら奮闘した日々は今でも鮮明に覚えています。熱心で厳しい病棟長の指導もあり、都内病院での研究や教育の機会を通じて多くを学びました。

 ただ、やはり頭の片隅には常に「いずれは自分の原点に戻り、地域医療を担いたい」という想いがありました。大学病院での研究や教育なども充実していましたが、子供の小学校、幼稚園入学にあわせて2018年に高崎に戻り、当院での診療を開始しました。2023年からは院長に就任し、明治から続く医療の伝統を支えています。

医者として、経営者として。
求められ続けるアップデート思考

 私の父である前院長が小児科医であったため、当院では小児科診療やアレルギーの診療を中心に行い、内科診療は内科医である母が担当してきました。私自身の専門は循環器(心臓病)と糖尿病の内科ですので、現在はその領域に特に注力していますが、小児科の研修も経験しているため、これまで通りお子様の診療も継続し、地域の家族皆様に対応できる体制を整えています。

 医学は日々進歩し、循環器や糖尿病の分野でも新しい情報が絶えません。そのため、定期的に学会や勉強会に参加し、論文の購読を通じて最新の知識を診療に取り入れる姿勢を大切にしています。また、医療に求められる役割も社会情勢とともに変化します。例えば、高齢化が進む中で訪問診療の需要が増えていることも、その一例です。地域の皆様の声に耳を傾け、求められる医療を柔軟に提供することで、地域密着型医療を実現していきたいと考えています。

 また、経営者としても、従業員が快適に働ける環境づくりを心掛ける必要があると認識しています。院長に就任する前から、時代の変化に合わせて、診療設備やシステムを一つずつアップデートしてきました。地域の皆様に安心していただける医療を提供し続けるためにも、スタッフ全員が働きやすい環境の整備と、進化する医学知識の積極的な取り入れを怠らず、今後も地域に貢献できるよう努めてまいります。

令和につなげる曽祖父の思い

 高崎で働いていると、都内での勤務時代と異なり、地域のつながりを強く感じることが多くあります。車社会ということもあり、ご年配の患者様にご家族が付き添って来院されることもめずらしくありません。体調が悪い時にサポートしてくれる家族がいる患者さんを見ると、医療従事者としても「いい地域だな」と思います。

 また、子どもの頃にお世話になった方が患者様として来院される機会もあり、背筋の伸びる思いもありつつ、身近な方のお役に立てる喜びを実感することもあります。小児科に通っていた患者様が成人しても当院に通い続け、そのお子様まで来院されるケースも増えています。こうした地域に根ざした医療の輪が広がっているのを感じ、診療へのやりがいが深まります。

 今後も、地域の皆様に医療を通じて貢献し、子どもから高齢の方まで頼っていただける「まちのお医者さん」であり続けたいと考えています。患者様には、丁寧でわかりやすい説明と一人ひとりの生活背景やニーズに応じた医療を提供し、どんな些細なことでも気軽に相談いただける敷居の低さを大切にしています。「気軽に受診でき、頼りにしていただけるクリニック」として地域のみなさまのお役に立てれば嬉しいです。