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信頼ある技術と共に、
顧客に寄り添ったコンサルティングを実現

ARAコンサルタントサービス株式会社
代表取締役

冨田 祐一

群馬県高崎市出身。私立新島学園高校、麻布大学を経て、同大大学院 で環境保健科学専攻修士課程を修了。群馬県内の畜産関連検査所入所後、2022年に起業し、ARAコンサルタントサービス株式会社を設立。

https://www.ara-cs.com

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信頼ある技術と共に、顧客に寄り添ったコンサルティングを実現

ARAコンサルタントサービス株式会社 代表取締役

冨田 祐一

群馬県高崎市出身。私立新島学園高校、麻布大学を経て、同大大学院 で環境保健科学専攻修士課程を修了。群馬県内の畜産関連検査所入所後、2022年に起業し、ARAコンサルタントサービス株式会社を設立。

https://www.ara-cs.com

「親・信・真」の3つが備わったコンサルタント会社として

 弊社は、大気、土壌、水質や建築物に含まれていたアスベスト(石綿)等、生活環境の公衆衛生関連の分析・調査、そして、こうした作業の事前事後のご相談をお受けする、コンサルティングを主な事業としています。設立してもうすぐ2年目となりますが、私がこの会社を設立した強い動機の1つに、研究調査を主とする世界では、どうしてもなおざりになりがちな、お客様へのフォローを充実させたいという思いがありました。

 「環境コンサルタント」と銘打っている同業会社は、他にも数多くあります。ただ、そうした会社では研究調査を基本的に外注しています。しかし、私は、自身が研究者ですので、業界では非常にユニークな「研究調査機関である研究所も兼ね備えた」コンサルタント会社として、弊社を立ち上げたのです。

 社名の「ARAコンサルタントサービス株式会社」のアルファベットには、「Amiable」親しみやすく、「Reliabale」信頼でき、「Axiom」確固たる真理に基づいているという、3つの言葉の意味がこめられています。お客様の目線に立ってお伝えすることを前提に、信頼のある研究調査結果を一過性のものとはせず、事後のフォローも兼ねて本質を理解していただくということを、弊社の冠としているのです。

 一般的な研究調査機関は、その結果を出してだけで、仕事を完了してしまいますが、渡された資料をどのように解釈し、今後の方策をどのように取ればよいのか、残されたお客様には様々な疑問や悩みが生じています。私は、そのフォローアップもしていきたいわけです。

顧客のニーズに合った対応をするために

 そこで、弊社が一番大切にしているのは、お客様への丁寧な対応です。具体的な例を一つあげますと、調査結果を提出する際にも、一般の調査会社で流布しているテンプレートではなく、専門外のお客様にも納得できるように、自社で独自にアレンジした様式で報告書を作成し、ご説明しています。この報告書は、実際にお客様へアンケートをとってご要望を反映させたものです。

 また、現在、従業員は8人と、規模は大きくないのですが、会社として問題がないように共通認識をもつべく、社員教育を日頃から積極的に行っています。私の考えを十二分に理解し、必要に応じては代理としてお客様に伝えられるよう、従業員にも力をつけてもらうよう指導しています。

 ただし、お客様へのコンサルにおいて、忘れてはならないのは、私たちが相手に「寄り添う心」を持つことです。私は、特に小規模事業者の方へのサービスを重視しています。現在、弊社が研究調査としている主力は、アスベスト関係ですが、それに関わる製造業の方で下請となると、非常に限られた予算の中で厳密な工事が要求されます。こうした皆さんの立場を鑑み、大変な制約の中、どのように私どもがお手伝いできるかを考慮した上で業務に励んでいます。

生活環境保全を意識する基盤となった群馬

 私は、生まれた時から自然の多い群馬県で育ったことや、両親の実家が富岡なので、山の近くで過ごした記憶が今でも残っていることに感謝しています。ここでは、自然、そして、猫や動物と触れ合う機会が多く、幼い頃から環境や生命への意識を感じてきた経験が、現在の「生活環境の技術コンサルタント」として会社を継続している、私の源泉となっていることに間違いありません。

 会社の設立前に、私はシングルファザーになりまして、現在、3人の子どもの子育ても両立しております。学校の夏休みなどは、私が培った思い出を共有してもらいたいと、子ども達と一緒に赤城山へ行ったりしながら、愛着をもって群馬の自然を楽しんでいます。また、子育てをしている従業員には、私と同じように仕事と家庭を両立してもらえるよう、職場環境にも留意しています。こうしたことで、地元群馬の方々へのお力となれれば有難いです。

 仕事についても、群馬県では、東京へ新幹線を使えば1時間で行けますし、他県への移動にしても、今では交通網が発達しているので問題ありません。北関東もそうですが、福島県や新潟県、長野県へも車で支障なく行けますから、都合が悪いと感じたことはありません。

 子育ての環境として素晴らしい豊かな自然に恵まれた群馬の地で、今後は、計画中の研究題材の完遂に向けて、事業の幅を広げ、その題材によって3R(リユース、リデュース、リサイクル)の原則に沿った社会貢献と、県内入札への参入、さらにこれまで通り、小規模事業者様の目線に立ったサービスの提供ができればと考えております。