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22歳で経営トップ就任!
接客を極めた若手社長が描く会社の未来

株式会社スカイスクレイパー
代表取締役社長

諸沢 莉乃

秋田県生まれ、横浜市育ち。15歳の高校1年時から「カレーハウスCoCo壱番屋」でアルバイトにのめり込み、2021年には全国で16人目となる本部認定の接客スペシャリストに認定される。2024年5月には、本部お墨付きの接客スキルと人間性が評価され22歳の若さで代表取締役社長に抜擢。異例とも言われるスピード出世に世間の期待と注目が集まっている。

https://sky-scraper.jp/

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22歳で経営トップ就任!接客を極めた若手社長が描く会社の未来

株式会社スカイスクレイパー 代表取締役社長

諸沢 莉乃

秋田県生まれ、横浜市育ち。15歳の高校1年時から「カレーハウスCoCo壱番屋」でアルバイトにのめり込み、2021年には全国で16人目となる本部認定の接客スペシャリストに認定される。2024年5月には、本部お墨付きの接客スキルと人間性が評価され22歳の若さで代表取締役社長に抜擢。異例とも言われるスピード出世に世間の期待と注目が集まっている。

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バイトから代表へ。社長就任までの道のり

 「カレーハウスCoCo壱番屋」(以下、ココイチ)のFC運営を行う株式会社スカイスクレイパーは、西牧会長(諸沢氏を社長に抜擢した前・社長)が26歳のときに創業した会社になります。現在は全国27店舗を構え、ココイチをメインとした飲食事業を展開し、パートアルバイトさんを含めて総勢440名を超える会社規模となっております。

 私がスカイスクレイパーに出会ったのは、15歳で始めた自宅近くのココイチでのアルバイトがきっかけです。出勤を重ねる毎に仕事に没頭していったのをハッキリ覚えています。職場ではテキパキと仕事をこなす女子大生の先輩に心奪われ「私もこんな人になりたい」と憧れを抱くようになりました。職場にはそんな素敵な先輩方が多くいたため、働いているだけで気持ちの良い環境が私にやりがいを与えてくれたていたと思います。ココイチのモットーである「ニコ・キビ・ハキ(ニコニコ、キビキビ、ハキハキと)」を誰よりも心掛けて仕事に向き合い続け、ココイチが開催する「全国接客コンテスト」にもチャレンジするなど、これまでの人生にないレベルで仕事に没頭していきました。

 そして社長就任の打診が突如として訪れます。それは2021年ココイチでの接客スペシャリスト資格である「ココスペ『スター』」を獲得した際のお祝いの席で当時の西牧社長から「次期社長をやってみないか?」と打診をうけ、二つ返事でお引き受けをしました。

 私の中に戸惑いや迷いは一切なかったのは、私のやりたいことが「人のために汗をかく」ということだったからです。単純思考にはなりますが「今のフリーターのままの私よりも、社長になった私の方が尽くせる人の数がめっちゃ増えるやん!」とこみ上げるワクワクと成長意欲が先走った勢いでの返答でもあったと思います。そして何よりもスカイスクレイパーが大好きで、お仕事も大好きだったので、深いことは一切考えずに会社に対する気持ちだけで回答しました。

Morosawa Rino_お店の前で前社長と社長

成長意欲みなぎる現場を提供するために

 2024年5月にスカイスクレイパーの代表取締役社長に就任させていただきましたが、私が社長になったからといってガラッと会社をこうしていくぞ!というような決意はありません。むしろ今まで通り「意志ある者にはチャンスを」といったような人を素直に応援できる社風が行き渡ってるスカイスクレーパーが大好きで私はずっと在籍しているため、今ある社風は守り続けながらも、現場に積極的にでて、直接伝え、共感してもらい、同じ思いで一緒に働ける人をどんどん増やしていくことで、徐々に店舗数を増やせればと考えております。

 私は勉強も運動も苦手な方ではありましたが、「意欲」だけは誰よりも高かったと思います。私の両親や友達からは勉強や運動が「できる・できない」という点を何か言われたことはなく、その取り組みに対する、関心・意欲・態度の高さに関して、母も父も周りの友人も褒めてくれていました。私のチャレンジ精神の源には、頑張る私自身を認めてくれる「無償の愛」があったと思います。それゆえ、自己肯定感なるものも高かったと思います。結果を求められる世の中ではあると思いますが、スカイスクレイパーには私の両親と同じ「無償の愛」があり、チャレンジをサポートしてくれる文化があります。また「無償の愛」もお互いの信用の上に成立していると思います。西牧会長が築き上げた目には見えない資産を引き継ぎ、そして育むことが、さらなる成長につながると考えております。

Morosawa Rino_仕事風景

3年間の修行、そしてその先にある理想の経営

 今や従業員440名の命運を託された経営トップの立場を任された以上、経営者に求められるスキルを身に着けていくために日々勉強をしている段階です。今後は財務や人事、マーケティングに渡るまで3年間で社長業務を段階的に引き継いでいく予定になっております。

 これから仲間を増やして徐々に店舗を増やすためにも西牧会長がおっしゃっていた「いい人が集まる会社にするには、いい会社じゃなきゃいけない」という原理原則を心得る必要があると思います。一人ひとりの幸せの価値観は異なり、いい会社の定義も一人ひとり異なるのは当然のことです。しっかりと仲間の意見と向き合いながら経営の舵取りをし、成長機会を提供できる会社を目指します。

Morosawa Rino_店内で前社長と社長